美容室でのマスク着用、現在のルールと基本的な考え方
結論:2023年3月以降、マスク着用は個人の判断に委ねられており、美容室での義務はなくなっています。ただし、施術内容によっては外すことが「安全上・仕上がり上」必要になる場面があります。
厚生労働省は2023年3月13日以降、マスク着用のルールを「個人の判断を基本」とし、医療機関などを除いて着用義務は撤廃されました(出典:厚生労働省)。美容室はこの対象外であるため、原則としてスタッフ・お客様ともにマスクの着用・非着用は自由です。一方で、各店舗が独自のガイドラインを設けている場合もあるため、事前確認が安心です。
店舗によってルールが異なる理由
美容室は美容所として都道府県の保健所に登録・管理される施設であり、衛生基準を満たすことが求められています(美容師法・美容所に関する規定より)。感染症対策の観点から、店舗が独自に「施術中はマスク着用をお願いする場合がある」という方針を継続しているところも存在します。予約時にWebや電話で確認しておくと、当日の混乱を防げます。
「外してよい」と「外さなければ難しい」の違い
マスクに関しては大きく2つのケースに分かれます。
- 外してよい(任意):頭頂部のカット、ロングのヘアカラー(根元のみ)、トリートメントなど、顔まわりへの接触がほぼない施術
- 外さないと難しい(事実上必要):顔まわり・もみあげ付近のカット、耳かけのカラー・ハイライト、シャンプー台での洗髪、縮毛矯正・パーマ(ロッドを前髪に巻く場合)
この区別を最初に理解しておくと、当日の判断がスムーズになります。
💡 チェックのコツ:予約確認メールや店舗サイトの「よくある質問」に感染症対策の記載がある場合、そこにマスク方針が明記されていることが多いです。事前に確認しておくと安心です。
「マスクを外してよいか迷う」という方は、予約時に一言「顔まわりのカットがあるのですが、マスクはどうすればよいですか?」と確認するだけでOKです。美容師も慣れているので気兼ねなく聞いてみましょう。
施術別:マスクを外すタイミングの判断基準
結論:カット・カラー・パーマ・シャンプーそれぞれに「マスクが邪魔になる工程」があり、その工程だけ外すというやり方が最も現実的です。施術の全工程を通して外す必要はありません。
ヘアカット:顔まわりのカットが最大のポイント
トップや後頭部のカットだけであれば、マスクを付けたままでも施術は可能です。問題になるのは、もみあげや耳後ろ・前髪の長さを合わせる場面。マスクの耳ゴムが邪魔でハサミが入りにくくなったり、仕上がりの長さが実際より短く・長く見えてしまうケースがあります。
- 前髪のカット:フルフェイスのマスクは邪魔になりやすい→顎下まで下げるか一時的に外す
- もみあげ・フェイスラインのカット:耳ゴムがあると長さの確認が困難→施術中のみ外す
- トップ・後頭部のカット:マスク着用のままで基本OKなケースが多い
ヘアカラー:薬剤と耳まわりの接触が注意点
ロングやミディアムの根元カラーであれば、マスクを付けたままでも施術できることが多いです。ただし、イヤリングカラー・耳かけスタイルのインナーカラーや、ハイライトを耳まわり付近に入れる場合は、マスクのゴムが薬剤に触れてゴムが劣化したり、色が付着するリスクがあります。
- 全頭カラー(根元のみ):マスク着用可能な場合が多い
- イヤリングカラー・インナーカラー:耳まわりの施術が発生→外すか、耳ゴムを紙や専用カバーで保護
- ハイライト(顔まわり):箔を置く位置次第で要確認
パーマ・縮毛矯正:前髪の扱いが鍵
ストレートパーマ・縮毛矯正で前髪を施術する場合は、マスクのノーズワイヤー部分とアイロンが干渉することがあります。また、薬液が顔まわりに近い位置に塗布される際、マスクの素材(不織布・布)に薬剤が付着するとシミになるリスクもあります。前髪を施術するかどうかを予約時に確認しておくと安心です。
⚠️ 避けるべきサイン:薬剤を使うメニュー(カラー・パーマ・縮毛矯正)中にマスクのゴムやノーズワイヤーが施術箇所に被さっている場合、美容師側からも声がかかることが多いですが、自分からも「マスクをずらしたほうがいいですか?」と確認するクセを持っておきましょう。
薬剤を使うメニューの場合は、使い捨てのサージカルマスクを持参しておくと◎。万が一薬剤が付いてしまっても、惜しまず取り外せるので安心です。
シャンプー・洗髪時のマスクはどうする?
結論:シャンプー台での洗髪中は、マスクを外すことが事実上必要です。濡れたマスクは衛生的にも着用の意味がなくなるため、シャンプー前に外してタオルやバッグに入れておくのが一般的なマナーです。
シャンプー前後の流れ
多くの美容室ではシャンプーに移動する前に「マスクを外してよろしいですか?」と美容師から声がかかります。この場合は遠慮なく外してOKです。声をかけてもらえなかった場合でも、シャンプー台に移動するタイミングで自分から外してしまって問題ありません。
- シャンプー台への移動前:マスクを外してバッグやサロンが用意した袋へ
- 洗髪中:マスクなしで仰向けまたは前傾姿勢で洗髪を受ける
- 洗髪後・席に戻るとき:タオルドライされた状態で席に戻る→このタイミングで再度着用するかを判断
シャンプー後の再着用タイミング
施術の続きでカットやカラーの仕上げが残っている場合は、席に戻ってから再着用が可能です。ただし、前述の通り顔まわりの施術が残っているときは、再着用がかえって邪魔になることもあります。美容師に「続きの工程で外したほうがよい場面はありますか?」と一言確認するのがスマートです。
マスクの保管場所について
濡れたタオルや薬剤が飛び散りやすいシャンプー台まわりでは、マスクをそのままシートに置くと汚れてしまうことがあります。ジッパー付きの小袋やマスクケースに入れておくと清潔に保てます。100円ショップなどで購入できるマスクケースを1枚バッグに忍ばせておくと重宝します。
💡 チェックのコツ:シャンプー前に美容師から声がかかる店舗が多いですが、声がかからなかった場合も「外してよいですか?」と自分から確認するのがベストです。濡れたマスクの着用は衛生上も不快なため、遠慮なく外して問題ありません。
使い捨てマスクを複数枚バッグに入れておくと、シャンプー後にきれいなものに交換できます。1枚80〜100円台の使い捨てマスクを施術用に使うと、お気に入りのマスクを汚すリスクがゼロになります。
美容師への伝え方:例文とNGな言い方
結論:「マスクをどうすればよいか」を美容師に伝えるのは全く失礼ではありません。むしろ施術前に一言伝えておくことで、美容師側も段取りを組みやすくなりスムーズな施術につながります。
シーン別・伝え方の例文
以下に、状況別の自然な伝え方をまとめます。実際の会話に使えるフレーズをそのままご活用ください。
- 予約時(電話・ライン):「顔まわりのカットがある場合、マスクはどのタイミングで外せばよいですか?」
- 来店時・受付で:「マスクをしているのですが、施術中は外したほうがよい場面を教えていただけますか?」
- カウンセリング中:「カラーの施術中、マスクのゴムが薬剤につかないか心配なのですが、何かカバーしていただけますか?」
- シャンプー前:「マスクを外して持っておいていいですか?」
- カット中・顔まわりの施術前:「外した方が作業しやすいですか?遠慮なく言ってください」
NGな言い方・避けたいパターン
反対に、美容師を困らせてしまいやすいケースもあります。
- 「マスクは絶対に外しません」と強く言い切ってしまう→顔まわりのカットで仕上がりに支障が出ることを伝える余地がなくなります
- 無言のまま外す・無言のまま着け続ける→美容師が声をかけにくくなります。一言添えるだけでOKです
- 「外してください」と言われたのに拒否する→顔まわりの精度が下がる可能性があり、仕上がりのクレームにもつながりやすくなります
美容師側が声をかけてくれるタイミング
経験豊富な美容師は、施術の流れの中で「マスク外していただいてよいですか?」と自然に声がけするケースが多いです。ただし初めての店舗や、施術が立て込んでいる場合は声がかかりにくいこともあるため、自分から一言確認する習慣を持っておくと安心です。初めての美容室で伝えるべきポイントについても事前に確認しておくと、当日の会話がスムーズです。
💡 チェックのコツ:「外してください」「外さなくて大丈夫ですよ」のどちらでも、美容師からの声がけに素直に従うのがもっとも仕上がりに直結します。美容師は毎日この対応をしているため、恥ずかしがらずに任せてしまいましょう。
カウンセリングの最初に「マスクについて事前に確認させてください」と一言添えると、美容師も「気にする方なんだな」と把握でき、配慮した施術に入りやすくなります。
マスクのゴム・紐問題:カラーやカットで起きるトラブルと対策
結論:マスクのゴムや紐は、カラーの薬剤付着・カットのラインずれ・ロッド巻きの干渉など、複数のトラブル原因になります。施術前にゴムの種類や素材を確認し、必要に応じて対策を取ることで防げます。
起きやすいトラブルの種類と具体例
実際の施術現場で報告されやすいトラブルを整理します。
| トラブル | 施術メニュー |
|---|---|
| 耳ゴムにカラー剤が付着し変色・劣化する | ヘアカラー・ハイライト |
| ゴムがハサミに引っかかり顔まわりのラインがずれる | カット(フェイスライン・もみあげ) |
| ノーズワイヤーがヘアアイロンと干渉する | 縮毛矯正・前髪パーマ |
| 洗髪後に濡れたマスクが肌荒れの原因になる | シャンプー全般 |
ゴムの種類別・対策一覧
マスクの耳ゴムの種類によって、対策方法が変わります。
- 細い平ゴム(一般的な不織布マスク):薬剤が付きやすく、カラー施術中は外すか、ゴム部分だけをアルミホイルやラップで保護してもらうよう美容師に相談する
- 太い布ゴム(布マスク):ハサミに引っかかりやすいため、顔まわりカット時は外すことを推奨
- 紐タイプ(立体型・紐マスク):頭の後ろで結ぶタイプは耳への干渉が少なく、施術中も着用しやすいが、ヘアセットの邪魔になる場合がある
- 顎下で外せるクリップタイプ:施術中に顎下まで下げてカットの邪魔にならないよう調整しやすい
美容室に行く前日の準備チェック
施術当日の失敗を防ぐために、前日から準備しておけることがあります。
- 使い捨てマスクを2〜3枚バッグに入れる(シャンプー後の交換用)
- マスクケース(ジッパー袋でも可)を準備してシャンプー中の保管に使う
- カラー・パーマなど薬剤メニューのある日は、お気に入りのマスクより使い捨てを選ぶ
- 予約前日or当日朝に、店舗のマスクポリシーを公式サイト・SNSで確認する
⚠️ 避けるべきサイン:高価なシルクや布マスクをカラー施術に着用したまま臨むのは非推奨です。薬剤の色素はマスク素材に定着しやすく、洗濯しても落ちないことがあります。お気に入りの1枚は施術前にバッグへ。
「紐タイプのマスク(後頭部で結ぶ)」は耳まわりの施術の邪魔になりにくく、カラーやイヤリングカラーが多い方にとって特に使いやすい選択肢です。100円ショップでも販売されているので試してみましょう。
料金・所要時間への影響:マスク対応で追加費用は発生する?
結論:マスク対応それ自体に追加料金が発生することは、一般的にはありません。ただし施術の手間が増える場合(例:耳まわりの保護作業、ゴム絡みの修正カット)に時間が延びることがあり、次の予約に影響することがあります。
追加費用が発生しないケース・するケース
マスク対応に関わる費用の目安をまとめます(あくまで一般的な傾向であり、店舗により異なります)。
- 追加費用なし(一般的):耳ゴムをラップ・ホイルで保護する/シャンプー前にマスクを預かる/カット中に一時的に外してもらう など
- 追加費用が発生する可能性がある:マスクゴムが原因でカットラインが崩れ再カットが必要になった場合(修正カット扱いになる店舗もある、目安:1,100〜3,300円程度、店舗により大きく異なる)
施術時間への影響の目安
マスク対応で施術が延びる時間は、一般的に5〜15分程度の誤差が生じる場合があります。特にイヤリングカラーや耳まわりのカットが含まれるフルメニューの場合は、予約時に「マスク着用で来店する」旨を伝えておくと、美容師も工程の順番を工夫しやすくなります。
| 施術内容 | マスク着用での影響目安 |
|---|---|
| トップ・後頭部カット(顔まわりなし) | ほぼ影響なし |
| 顔まわり・フェイスラインカット込み | 外す工程で+3〜5分程度 |
| ヘアカラー(耳まわりなし) | ほぼ影響なし |
| イヤリングカラー・ハイライト(耳まわりあり) | 保護作業等で+5〜10分程度 |
| シャンプー込みのフルメニュー | マスク管理で+5分前後 |
時間を無駄にしない予約のコツ
マスク対応が予約時間に影響するのを防ぐには、予約のタイミングで「顔まわりのカット・耳まわりのカラーが含まれる施術の場合、マスク着用で来店する旨」を伝えておくのがベストです。多くの美容室は予約フォームのメモ欄や、前日リマインドの返信で伝えることができます。失敗しない美容室の選び方では、こうした細かい相談がしやすいサロンの見分け方もご紹介しています。
💡 チェックのコツ:「マスク着用で伺います」の一言を予約メモに添えるだけで、美容師が工程を事前にシミュレーションしやすくなります。些細なひと言が仕上がりと時間の節約に直結します。
所要時間に余裕を持つために、マスク対応のある施術の予約は「最後のコマ」か「ゆとりのあるコマ」を選ぶとプレッシャーが少なくなります。急いでいると外すタイミングを見逃しがちです。
失敗例から学ぶ:マスクが原因の仕上がりミスとその防ぎ方
結論:マスクが原因の仕上がりミスの多くは、「外すタイミングのすれ違い」と「事前確認の不足」によって起きています。具体的な失敗パターンを知ることで、同じ失敗を防げます。
よくある失敗パターン3選
実際に口コミや相談窓口に寄せられやすいケースをもとに整理しました。
- 失敗①:フェイスラインのカットがマスクで隠れ、長さが合っていなかった
マスクを着けたままカットを行い、外したときに左右の長さが違った・フェイスラインのラインがぼやけていた。→対策:フェイスライン付近のカット前に必ず外す・外してほしいと伝える - 失敗②:イヤリングカラーの染まりにムラが出た
マスクのゴムが被っていた部分だけ薬剤が届かず、染まりに差が出た。→対策:耳まわりのカラー前にゴムを外すか、保護カバーをしてもらう - 失敗③:大切な布マスクにカラー剤がついてしまった
「付けたままで大丈夫」と思っていたが、塗布中に薬剤がゴムに付着。洗濯しても色が落ちず廃棄することになった。→対策:カラー施術には使い捨てマスクで来店する
失敗を防ぐための3ステップ
- 予約時:施術内容と「マスク着用で来店する旨」を伝える
- カウンセリング時:「マスクを外すタイミングを教えてください」と一言確認する
- 施術中:美容師からの声がけに素直に対応する。声がなければ自分から確認する
口コミで「仕上がりに不満」と感じた場合の対処法
仕上がりに納得できなかった場合、まず施術した美容師に当日その場で伝えることが最優先です。多くの美容室は当日であれば無料修正に対応しています(修正対応の有無・期間は店舗により異なります)。口コミへの投稿を検討する際は、口コミサイトの正しい読み方も参考にしながら、客観的な視点でまとめることをおすすめします。
⚠️ 避けるべきサイン:「外してと言われなかったから外さなかった」「マスクしていても大丈夫と思っていた」など、思い込みによる放置が最大のリスクです。迷ったら一言確認する姿勢が、仕上がりを守る最大の防衛策です。
施術中に「マスクのせいでやりにくそう」と感じたら、すぐに「外した方がよいですか?」と声をかけましょう。美容師は施術に集中しているため、お客様からの一言がとても助かります。
美容室のマスク対応に関するFAQまとめ
結論:マスクに関する疑問の多くは「事前確認」と「当日の一言」で解決できます。よくある質問をまとめましたので、当日の不安解消にお役立てください。
事前確認・予約時のQ&A
- Q:美容室のマスク着用は義務ですか?
→ 2023年3月以降、法令上の義務はありません。ただし店舗独自のガイドラインがある場合は要確認です(出典:厚生労働省)。 - Q:どのタイミングで外せばよいか聞いても失礼ではありませんか?
→ 全く失礼ではありません。予約時・来店時・カウンセリング時のいずれでも確認してOKです。
施術中・シャンプー時のQ&A
- Q:シャンプー中は絶対に外さないといけませんか?
→ 濡れると衛生的に機能を果たせないため、外すのが一般的です。美容師から声がかかる場合がほとんどです。 - Q:カラー中にマスクを外さなかったらどうなりますか?
→ 耳まわりのカラーにムラが出る可能性があります。美容師に相談しながら部分的に対応しましょう。
持ち物・準備に関するQ&A
- Q:使い捨てマスクは何枚持っていけばよいですか?
→ 最低2枚(シャンプー後交換用)がおすすめです。カラーメニューがある場合は3枚あると安心です。 - Q:マスクケースは必要ですか?
→ 必須ではありませんが、シャンプー台のそばに置くと汚れやすいため、ジッパー袋でも代用できるケースがあると衛生的です。
💡 チェックのコツ:「マスク問題」のほとんどは、美容師に一言確認するだけで解決します。遠慮せずに聞いてみましょう。
美容室でのマスクマナーは今後も変化することがあります。定期的に来店している店舗は、LINEや公式SNSをフォローしておくとポリシーの変更をいち早くキャッチできます。
まとめチェックリスト
予約時に「マスク着用で来店する」旨をメモ欄か電話で伝えたか
施術内容(カット・カラー・パーマ等)に顔まわりの工程があるか確認したか
使い捨てマスクを2〜3枚バッグに入れて準備したか
マスクケース(またはジッパー袋)をシャンプー中の保管用に持参したか
カラーメニューがある日にお気に入りのマスクを避けたか
シャンプー前に「マスクを外してよいか」確認したか(または美容師からの声がけに対応できたか)
顔まわりのカット前に「マスクを外したほうがよいか」美容師に確認したか
マスクのゴムが施術箇所に被さっていないか施術中に確認したか
仕上がり確認時にマスクを外してフェイスライン・耳まわりのラインを確認したか
次回の来店に備えて店舗のマスクポリシー(公式SNS等)をチェックしたか