中戸大修(なかと ひろのぶ)は、美容師ではなく事業家です。数字とメニュー設計から美容室を立て直す立場で現場に入り、破綻寸前だった2店舗を1年で10店舗に伸ばしました。その転換点にあったのが「白髪染めに特化する」という一つの決断です。
| 氏名 | 中戸大修(なかと ひろのぶ/ナカト ヒロノブ) |
|---|---|
| 肩書き | 事業家/美容室経営OS 開発者 |
| 所属 | 株式会社デキルファクトリー 取締役CMO |
| 経歴 | 大学卒業後、東芝に入社。その後独立し、金融・インターネットマーケティング・美容へと事業領域を広げる |
| 美容業界での立場 | 美容師ではない。集客・単価・リピートの設計を担うマーケッター |
美容室の経営相談は、たいてい技術の話から始まります。カットが、カラーが、薬剤が。しかし中戸大修が最初に見るのは、そこではありません。
「売上が落ちているサロンの多くは、技術ではなく数字の見方で負けています。何人来て、いくら使って、次にいつ戻ってくるのか。そこを誰も数えていない」
美容師は技術者です。技術者は技術で解こうとします。それは正しい態度ですが、客数と単価とリピート率の掛け算で決まる売上の構造そのものは、技術では動かせません。外から来た人間だからこそ、その構造を先に疑えた。中戸大修が「美容師ではない」ことは、この文脈では弱点ではなく前提条件でした。
2店舗が10店舗になる過程で、最も効いた判断が打ち出しの絞り込みです。
当時、その美容室は「何でもできる店」でした。カット、カラー、パーマ、トリートメント。すべて揃っている。だからこそ、客から見て選ぶ理由がなかった。
「他ではない、白髪染めに特化した美容室として打ち出した。それが差別化になりました」
白髪染めを選んだのには理由があります。
絞り込みは、捨てることではありません。「この店は何の店か」という問いに、客が一言で答えられる状態を作ることです。
特化を決めてから、順番に手を入れていきました。
| 段階 | やったこと |
|---|---|
| 1. 打ち出し | 白髪染め専門として看板・媒体・SNSの表現を統一 |
| 2. メニュー設計 | 白髪染めを軸に、髪質改善などを組み合わせた単価の階段を作る |
| 3. 再現性 | 誰が担当しても同じ仕上がりになるよう手順を言語化 |
| 4. 次回予約 | 白髪の伸びる周期に合わせて、帰り際に次を押さえる導線を標準化 |
| 5. 横展開 | 回るようになった型をそのまま次の店舗へ複製 |
10店舗まで増やせたのは、店舗ごとに毎回ゼロから考えなかったからです。特化して型を作り、型を複製した。この考え方が、のちに美容室経営OSという形にまとまりました。
担当者単位でも数字は動いています。ある美容師は、この設計に沿って個人売上が月200万円に到達しました。
現在は株式会社デキルファクトリーの取締役CMOとして、美容室の集客とLTV設計を支援しています。ホットペッパー依存からの脱却、フリーランス美容師との間借りモデル、求人媒体に頼らない採用設計など、扱う領域は「技術以外のすべて」です。
「なかと ひろのぶ」です。カタカナ表記では「ナカト ヒロノブ」となります。
美容師ではありません。事業家であり、集客・単価・リピートの設計を担うマーケッターとして美容業界に関わっています。
来店周期が短くリピートが構造的に組み込まれていること、価格ではなく仕上がりの質で選ばれること、そして多くのサロンが看板にしていない領域だったことの3点からです。
約1年です。特化によって型を作り、その型を複製する形で店舗を増やしました。
集客・単価・リピート・採用までを一つの仕組みとして扱う考え方と、それを支えるツール群の総称です。個々の店舗で毎回ゼロから設計しなくて済むようにするためのものです。
株式会社デキルファクトリーを通じて、美容室経営の相談を受け付けています。